脱力系ユニット藻愛家

ボディメイキングアドバイザー・
食育インストラクター・
健康エクササイズ・インストラクター
森弘子(MORI Hiroko)

ボディフィットネス(鍛えた肉体と女性としての美を競う競技)で東京大会4連覇!
40歳で初めての出産を経験するも、たったの1週間で体型を戻した、ボディメイキングのスペシャリスト。
自宅やオフィス等どこででも1日5秒でできる「ポージング・ダイエット」を考案し、講談社から出版。
オリジナルのメソッドがTVや雑誌でたくさん紹介されている。

ベイビー凛(BABY Rin)

40歳のママから元気に飛び出した健康優良児。ママと一緒に元気モリモリの赤ちゃん代表としてママのブログなどで活躍中。

 

 

 

森家の体育会系子育て術

凛ちゃん

【第1回】『幼児期の子供とトレーニング』

 赤ちゃんから幼児に成長する過程は、まるで人間の進化の過程を早巻きして見ているようです。上体を起こす、座る、はいはいする、立つ、そして歩く。
二歳を過ぎた愛娘はだいぶ「人間」らしく動き回るようになりました。しっかりと歩くようになるまでの子供の成長の過程を見ていると、他の動物と異なり二足歩行の人間が、重力に逆らって立つためにはじつにさまざまな筋肉を発達させてきたのだなあと良く理解できます。

特に体幹部と呼ばれる、背筋やお腹まわりなどの筋肉。立ち上がるまでの赤ちゃんは上体を起こす、はいはいするという過程で少しずつ体幹の筋肉を鍛え、やがて立ち上がることでいっそう体幹部が強くなります。そして背筋を骨盤の上に立てるような「人間」としての姿勢が完成に近づくころ、ようやくしっかりと歩く、走るという動作ができるようになります。

ちょうど娘はその「人間」としての姿勢ができあがり、自由に動き回れることを楽しむ、そんな日々の真っ最中です。

近年、子供の運動不足を懸念する声をよく聞きます。英才教育的にスポーツにいそしむ子供たちが増える一方で、極端に体力の不足を感じさせる、そんな子供たちの姿もよく目にします。高校生くらいの年齢でも、姿勢維持のために必要な筋力を低下させてしまい、猫背やそり腰などになり、身体のアライメントを崩してしまったり、立つ・歩くという動作が長時間持続できないなど、老化現象にも等しい体力の低下にみまわれる場合もあります。

便利になった生活が歩く時間や重いものを運ぶ機会を子供たちから奪い、空き地や裏山など身近な「自然」の消滅が子供たちから思い切り身体を使って遊ぶ自由を奪い、結果的に子供の体力も奪うことにつながってしまいました。だからこそ周りの大人は、子供の体力を本来あるべき状態に成長させる手助けを行わなければならないでしょう。

かつては生活の中で自然に培われた体力を意図的に作り上げる=トレーニングするためのサポートが大人に要求されます。

たとえば公園の遊具も小さな子供にとっては、格好のトレーニング器具。階段状の遊具やロープ登りで行う動作は、便利な生活で弱りがちな体幹を強化しつつ、四肢も複雑に使うことができ、全身を力強く発達させるためにはもってこいの遊びです。

また最近流行のボルダリング。公園でも見かけるようになりました。ロッククライミングの動作を人工的につくられた岩壁で行う遊びですが、不安定な岩壁の上で体幹部を安定させ、手足を使ってしっかりとホールドをつかんで身体を持ち上げていかなければならないため、楽しみながら筋肉も強化できる、とても優れた全身運動です。

速く走る、遠くへ投げる、高く跳ぶなど、のちのちさまざまなスポーツで行う動作を洗練させていくためにも、体幹部を強くしておくことは大切です。
幼児期の子供はそうした基礎能力向上のため遊びの中で、歩く、走る、跳ぶ、登るなどの日常生活の動作に近い形のトレーニングの機会を与えてあげたいものです。

愛娘は今日も保育園の帰り道、おそらく園庭の遊具に飛びつき、公園の階段を駆け上り、なかなか家にたどり着くことができないでしょう。夕食の準備を気にしながら私も娘と共に親子のトレーニングの時間を楽しみたいと思います。